新たな町内遺跡出土資料を展示公開しました
更新日:2023年5月26日
「仙石専光寺付近遺跡」は、仙石地区の区画整理事業に伴い、昭和62年から平成2年にかけて発掘調査が行われました。調査の結果、縄文時代から中・近世の遺構・遺物が数多く出土しました。
町では、埋蔵文化財調査組織(有限会社毛野考古学研究所)に委託し、令和6年度に予定している報告書の刊行に向けて、整理作業を進めています。
整理作業を完了した遺物については、随時、洋泉興業大泉町文化むらの埋蔵文化財常設展示室で展示公開し、町ホームページでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
また、仙石専光寺付近遺跡については、関連リンクの「大泉町から出土した埋蔵文化財」のページからもご覧いただけます。
今回、第6回展示として、仙石専光寺付近遺跡における「中世」をテーマに、新たな資料を展示公開しました。
「仙石専光寺付近遺跡」出土資料の展示公開
第6回展示テーマ「中世」
令和4年12月16日から展示公開(令和5年6月15日展示終了予定)
第6回の展示は、仙石専光寺付近遺跡における「中世」をテーマとして、整理作業を完了した計20点の資料を展示しています。中世の出土遺物として、生活に使用された土器、陶磁器や供養塔である板碑などを展示し、加えて、今回は遺跡の西方に存在した仙石城(丘山城)についても解説をしています。
展示状況
展示状況
展示状況
展示状況
第6回展示に関する解説は、次の「展示解説リーフレット」からご確認いただけます。
第5回展示テーマ「古墳」
令和4年6月16日から展示公開(令和4年12月15日展示終了)
第5回の展示は、仙石地区における「古墳」をテーマとして、整理作業を完了した計32点の資料を展示しました。仙石丘山地域においては、37基の古墳が確認されており、古墳群が形成されていました。今回は、その中から取り上げた古墳出土の埴輪を中心に展示しています。
展示状況
展示状況
展示状況
展示状況
第5回展示に関する解説は、次の「展示解説リーフレット」からご確認いただけます。
第4回展示テーマ「墨書土器(ぼくしょどき)」
令和3年12月23日から展示公開(令和4年6月15日展示終了)
第4回の展示は、「墨書土器」をテーマとして、整理作業を完了した計28点の資料を展示しました。
「墨書土器」は、漢字などの文字、記号および絵を土器の表面に墨で書き記したもので、主に8世紀から9世紀にかけての古代の遺跡から出土します。出土数は多くなく、古代の遺跡における貴重な資料になります。
展示状況
展示状況
展示状況
展示状況
第4回展示に関する解説は、次の「展示解説リーフレット」からご確認いただけます。
第3回展示テーマ「土器(土師器(はじき))の変遷」
令和3年6月29日から展示公開(令和3年12月22日展示終了)
第3回の展示は、「土器(土師器)の変遷」をテーマとして、整理作業を完了した計31点の資料を展示しました。5世紀後半から6世紀後半にかけての変遷の様子を見比べることができます。
展示の様子(手前が5世紀後半の土器)
展示の様子(手前が6世紀後半の土器)
第3回展示に関する解説は、次の「展示解説リーフレット」からご確認いただけます。
第2回展示テーマ「鉄製品」
令和2年9月29日から展示公開(令和3年6月28日展示終了)
第2回の展示は、「鉄製品」をテーマとして、復元資料を含む計55点を展示しました。
展示資料全体の様子
展示資料「鉄鏃(てつぞく)」
展示資料「鎌」
展示資料「砥石(といし)と羽口」
第2回展示に関する解説は、次の「展示解説リーフレット」からご確認いただけます。
第1回展示テーマ「遺跡概要の紹介」
令和2年3月25日から展示公開(令和2年9月28日展示終了)

仙石専光寺付近遺跡からは、旧石器時代(紀元前32,000から紀元前13,000)、縄文時代(紀元前13,000から紀元前700)、古墳時代(3世紀末から7世紀)、奈良・平安時代(8世紀から12世紀)、中世(12世紀末から15世紀)の人々による活動の痕跡が確認され、竪穴式住居や古墳を始めとした多くの遺構のほか、土器・石器・埴輪・金属製品といった大量の遺物が出土しています。第1回目の展示では、仙石専光寺付近遺跡の概要として、各時代の出土遺物の特徴を紹介しました。

人々が狩猟採集生活を送っていた旧石器時代にはナイフ形石器や尖頭器が出土しています。人々が定住生活を始めた縄文時代には竪穴住居跡が確認されており、縄文土器や打製石器などの多くの遺物が出土され、その頃から仙石の地に人々が定住し始めたことが分かってきました。古墳時代には、ミニチュア土器、石製模造品といった祭祀に使用したと考えられる遺物も多く出土しています。

奈良・平安時代の特徴的な遺物としては、「墨書土器」という墨で文字や記号が書かれた土器が多く出土しています。また、「土錘」という魚を捕るための網などに使用した錘が多く出土し、利根川やその支流で漁労を行っていたことが推測されます。鎌倉幕府成立から江戸幕府成立までの中世では、土器や陶器などが多く見られるようになり、内耳鍋といった鉄鍋を模倣した土器も出土しています。
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このページに関する問い合わせ先
教育部 生涯学習課
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