令和3年度に実施した財政援助団体等監査結果

令和4年2月分

監査の期日

令和4年2月16日(水曜日)

監査の場所

大泉町商工会館

監査の対象

大泉町商工会（プレミアム付商品券事業）
（所管課：経済振興課）

監査等の主な着眼点

所管部課

補助金関係

• 補助金、交付金、負担金、貸付金、その他の財政援助の決定は法令等に適合しているか
• 補助金等の交付目的および補助等対象事業の内容は明確か。また、公益上の必要性は十分か
• 補助金等交付団体への指導監督は適切に行われているか

財政援助団体等

補助金関係

• 事業計画書、予算書および決算諸表等と所管部課へ提出した補助金等の交付申請書、実績報告書は符号するか
• 事業は、計画および交付条件に従って実施され、十分効果が上げられているか。また、補助金等が補助対象事業以外に流用されていないか
• 精算報告は、適正に行われているか。また、精算に伴う返還金の返還時期等は適切か

監査の実施内容

町が令和2年度、令和3年度に交付する補助金等にかかる出納その他の事務の執行が適正かつ効率的に行われているか提出された監査資料をもとに、所管部課および団体関係者から説明を聴取し、監査を行った。

補助金交付団体

大泉町商工会（プレミアム付商品券事業）

事業概要

発行目的

プレミアム付商品券を発行し、新型コロナウイルス感染症により低迷した地域経済の活性化を図るとともに消費者への家計支援を図る。

発行総額

120,000,000円（プレミアム分40,000,000円を含む）

発行部数および販売価格

令和2年度 8,000セット 10,000円（15,000円分）
令和3年度 16,000セット 5,000円（7,500円分）

補助金額

令和2年度 44,651,167円（決定額）
令和3年度 47,690,000円（見込額）

決算の状況（令和2年度分）

決算額 126,441,000円

監査結果

大泉町商工会（プレミアム付商品券事業）補助金にかかる出納事務については、関係諸帳簿等が整然と整理され適正に処理されているものと認められた。また、補助金にかかる事務の執行は適正かつ効率的に執行されていると認められた。

監査意見

プレミアム付商品券事業を通して、新型コロナウイルス感染症により低迷した地域経済の回復および消費者への家計支援に尽力されていることを評価いたします。

1. 所管課について
   事業の効果等を明確にするため、事業の効果検証を望みます。今後も、商工会には適切な指導や助言等に努められたい。
   最近ではコロナ禍において、感染症対策としても有効である商品券発行の電子化を検討する自治体が増えています。このことを踏まえ、他自治体の動向を含め新たな手法の調査研究をお願いします。
   
2. 補助金交付団体について
   令和2年度と3年度に同事業を実施していますが、2年度の事業を振り返り、3年度では新たに特典サービスの提供や商品券販売会場における感染症対策の取組など、より効果的な事業運営が実施されていたことを評価します。
   今後も、地域経済の発展のため事業者への更なる支援を期待します。

令和3年12月分

監査の期日

令和3年12月16日(木曜日)

監査の場所

大泉町文化むら

監査の対象

大泉町文化むらの指定管理者
公益財団法人大泉町スポーツ文化振興事業団（所管課：生涯学習課）

監査等の主な着眼点

所管部課

指定管理関係

• 公の施設の管理を行わせている団体の指定は、法令、条例等に根拠をおいているか
• 指定管理者の指定は、適正・公平に行われているか
  
• 指定管理者に対して適時かつ適切に報告を求め、調査し、または指示を行っているか

財政援助団体等

指定管理関係

• 施設は、関係法令等の定めるところにより善良な管理者の注意をもって管理されているか
• 協定等に基づく義務の履行は適切に行われているか
• 利用促進のための努力はなされているか

監査の実施内容

町が令和2年度に交付した補助金等、また、令和3年度に交付する補助金等にかかる出納その他の事務の執行が適正かつ効率的に行われているか提出された監査資料をもとに、所管部課および団体関係者から説明を聴取し、監査を行った。

指定管理者

公益財団法人大泉町スポーツ文化振興事業団

指定管理者の概要

公益財団法人大泉町スポーツ文化振興事業団は、スポーツおよび文化の振興に関する事業並びに関連施設の管理、運営に関する事業を行い、地域社会のスポーツ・文化の振興と発展に寄与している。

指定の意義

大泉町文化むらを適正かつ円滑に管理運営するため、民間事業者の能力を活用し、地域住民などに対する住民サービスの効果および効率を向上させ、地域の福祉のいっそうの増進を図る。

業務内容

1. 施設の使用許可、その取消しおよびその他施設の利用に関すること
2. 施設および附属設備の維持管理に関すること
3. 施設の利用促進を図るための自主事業に関すること
4. その他施設の管理運営に必要なこと

指定管理料の状況

令和2年度 79,157,000円（決算額）
令和3年度 79,157,000円（見込額）

指定期間

令和2年4月1日から令和7年3月31日まで

指定管理施設の概要

施設名：大泉町文化むら
所在地：大泉町朝日五丁目24番1号
施設の概要

• 大ホール棟：鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建
  建築面積：4,791.12平方メートル

• 展示ホール棟：鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建
  建築面積：3,746.61平方メートル

• 母屋：木造瓦葺2階建
  建築面積：355.79平方メートル

• 民俗資料展示棟：木造瓦葺平屋建
  建築面積：114.27平方メートル

• 茶室棟：木造瓦葺平屋建
  建築面積：38.22平方メートル

決算の状況（令和2年度分）

決算額79,423,069円

監査結果

公益財団法人大泉町スポーツ文化振興事業団の指定管理にかかる出納事務については、関係諸帳簿等が整然と整理され適正に処理されているものと認められた。また、指定管理にかかる事務の執行はおおむね適正かつ効率的に執行されていると認められた。

監査意見

1. 所管課について
   前回の監査での指摘事項が改善されていることを確認した。
   文化むらは避難所に指定されていることから、所管課での鍵の保管の必要性について、指定管理者と協議することを望みます。
   また、施設および設備の老朽化も懸念されることから、引き続き指定管理者と協議しながら効果的な施設管理が図られることを期待します。
2. 指定管理者について
   新型コロナウイルス感染症による休館や事業の中止による減収を補うため、備品を活用した新規事業の実施や光熱水費など経費の削減に努められたことを評価します。
   コロナ禍において、事業の実施など厳しい状況は続くと思いますが、これを機に、さらに文化的価値のある資産を周知し、ひとりでも多くの人に活用していただけるような企画など、コロナ禍を逆手に取った戦略を期待します。